７月８日（水）サンマルタン運河の恋！

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今日も雨です。
海も全然見えず、どんより～～～です！！！


雨だとお家の中でなにかしたくなりますよね。
そんな時は小説家になりましょう！
そうです。
今日は断固として小説を書きます！

それは「サンマルタン運河の恋」　です。
一日雨で退屈している貴方の暇つぶしになれば・・・・・と思います！


＜サンマルタン運河の恋＞

沙織は今、エッフェル塔の下にいます。


臆病な沙織は今まではいつもパリにはツァーで友人の優子と参加していたのです。
ところが、今回だけはどうしても優子がお休みを取れなくて、沙織ひとりでパリにやって来たのです！

そして今日はパリの最後の日です。

最後にもう一度エッフェル塔に昇ってみたくなりました。
沙織はエッフェル塔からのパリの眺めが大好きなのです。


ここから眺めるパリの街は秩序があって、うっとりするような美しい眺めなのです。


１０分くらい眺めていたでしょうか・・・
するとなんとなく人の視線を感じます。

その視線の先には、長身の男性が沙織を見て笑いかけています。

「あらっ、どこかでお会いしたかしら・・・」と沙織が心の中でつぶやくと・・・・
その男性が沙織に向かって歩いてくるではないですか・・・・・

「失礼しました。　貴女があまりにもこのパリの街に見惚れているのを見て、僕は貴女に見惚れてしまいました・・・」
と、その男性は気障なセリフを恥ずかしげもなく云うのです。
沙織は不意打ちをくらった鳩のように目を真ん丸くして、立ちつくしていました。

「あっ、また僕は失礼なことを言ってしまったようですね。
お詫びにお茶でもいかがですか・・・丁度、僕もひとりなもんですから・・・」

「私、今日でパリが最後の日なんです。なので今日はゆっくりとパリの街を歩き回ろうと思っているものですから、せっかくですが、お茶のお誘いはお断りしますわ。」
というと、彼は・・・

「そうですか・・・それでは、パリに来て６ヶ月になる僕が貴女のパリ案内をかってでる！というのはいかがでしょう・・・？」と云うではありませんか。

沙織はその熱心さに負けて
「じゃぁ、分ったわ。　ひとつだけ貴方のお奨めの場所を案内してくださるかしら・・・？」

と言うと、彼は・・・・・

「それでは、善は急げだ！　　　サンマルタン運河に行きましょう！
とても素敵なところですよ！」

と嬉しそうにそう話すと先にたってエッフェル塔のエレベーターに乗り込むのでした。

彼は４７歳でソルボンヌ大学に客員教授としてきているのだとか・・・
今日は珍しく一日休校なので、久しぶりにエッフェル塔に来てみたと云うのです。

悪い人ではなさそうだし・・・どちらかというと面白そうな人かも知れない・・・とだんだん沙織も彼に対して警戒心を緩めているのでした。

サンマルタン運河には、まだ午前中のせいか、人の姿もまばらで橋にたたずんでいるのは私達だけなのでした。


この人がフランス文学だけではなくフランスの歴史や絵画や音楽にも興味を覚え２，３年はこちらで落ちついて研究を続けたい・・・という夢を語る頃には、沙織もこの人ともう何年も友人であったかのような親しさを覚えていたのです。

沙織はどちらかというと、人見知りをする性質でこんなに短時間に友人のように話せるというのはとても珍しいことでした。

きっとこれはパリという街が沙織を開放的にさせているのかも知れません。

午前中だけと思っていた彼とのデートがとうとう夕方まで続いたのでした。

沙織は彼といろんな話をしました。
そして初めて会った朝には、想像もできなかった感情が湧き起こっているのを感じていました。

でも沙織はそんな気持ちを打ち消すように・・・・・

「夕飯はこちらの友人とお約束があるもので・・・」と言って彼にお礼とお別れしなければいけないことをを伝えました。

彼も名残惜しそうにでも小さくたたんだ一枚のメモを沙織に手渡しました。

そこには彼のパリでの住所と電話番号が書いてありました。

「沙織さんがまたパリに来ることがあれば、連絡してください・・・・　きっとですよ・・・！」

と言って、沙織の泊っているホテルの、サン・ジェルマン・デプレまで送ってくれたのでした。


「もし、またパリに来ることがあれば・・・彼に会えるかもしれない・・・」と沙織は漠然と・・・

けれどもはっきりと感じているのでした。

もう一度近い中にパリに来ることを！
そして再び彼に会うことを・・・

ー完ー

注：この小説はまったくの作り話ですのでご安心ください！（誰が？）

<今日の愛ちゃんと心ちゃん＞
怒涛のように突然はじまった２匹のバトル！


激しいバトルでも終わると妙にあっさりしていて
愛ちゃんはすぐに冷静になって・・・・・
愛「ママ、変なのよ！　急に小説なんか書いちゃって！　次はパリを狙っているのかしら・・・ヤ～ねぇ～！」
夜行性のこころちゃんは昼間はいつも寝ているし・・・・・
心「パリパリよりカリカリの方が美味しいニャ！・・・・・ｚｚｚｚｚｚｚ」こうして雨の日の勝浦も平和に静かに過ぎていくのです・・・・・ｚｚｚｚｚｚｚ


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