２００９年７月２３日（木）沙織の恋 in 南仏！

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今日は朝から大雨です。

ここ２，３日雨なので、また梅雨にもどってしまったかのようなお天気です。

そういう日の定番はなんでしょう・・・？
そうです。
小説です。
さぁ、今日の沙織はどうしているでしょうか・・・・・？

＜沙織の恋　in　南仏＞

沙織が夕食をとるために入ったチェニジア人の経営する地中海料理屋さんに、そのピアノ弾きの青年がトルコ桔梗の小さな花束を持って入ってきた時、沙織は胸がドキドキして思わず、カレーのスプーンを落としそうになったほどでした。

先程の真剣な表情のピアノ弾きとは別人のような優しい表情で、沙織に気がつくと青年はまるで待ち合わせていた友人のように沙織のテーブル席に来たのでした。

「僕達偶然過ぎるね！これはなにかの始まりかも知れないね！」
とフランス語でいうと、すぐにビールとサーモンのグリルを頼んで、人懐っこそうな瞳でにっこりと笑うのでした。

青年の名前はピエール！
年齢は２４歳！
沙織は今年で２７歳になるのでピエールは３歳年下になります。

運ばれてきた料理を美味しそうにほおばると、またにっこり嬉しそうにしています。


この青年の笑顔はなんて優しそうなの・・・・・と沙織は思いました。
笑顔の美しい人に悪い人はいない！と沙織は素直に信じるのでした。

そしてこの青年はこの近くに犬と一緒に住んでいて、午前中は犬と散歩。
午後は旧市街地広場でピアノを弾いているのだそうです。
そして夜は倶楽部でプロのピアニストとして弾いているのだということを話してくれました。

ピエールが沙織に
「明日はどこかへ行く予定なの？」
と聞くので沙織は
「う～ん、まだはっきり決めてはいないけど、お天気がよかったら鷹の巣村のエズまでバスで行ってみようと思っているの・・・」
と言いました。
すると青年は、
「もしよかったら僕に案内させてくれないかな？
エズには僕のおじいちゃんが住んでいるんだよ！
またまた偶然だな、そうしたらしばらく会っていなかったおじいちゃんにも会えるしね！」
と言うのです。

沙織にはこの笑顔の美しい青年の嬉しい申し出を断る理由など何一つありませんでした。
即、決まりです（笑）

レストランの近くののカフェは、どこでもまだニースの夜を楽しむ人たちで賑わっていました。


夕食後は自然と足がプロムナード　デ　ザングレ（イギリス人の散歩道）に向かいました。
まだ眠るには早かったので、海岸どおりを散歩したかったのです。


海沿いの道を散歩しながら温かい風に誘われて、沙織は海に足をつけてみたくなりました。
サンダルを脱いで、そっと足を水に浸してみるとそれは生暖かく沙織を優しく包んでくれました。

ニースもピエールもとても優しく接してくれることに沙織は、甘酸っぱい思いで胸がいっぱいになるのを感じていました。

ピエールは沙織をホテルまで送ってくれると、
「ではまた明日、９時に迎えにくるからね・・・！」
と言って優しい笑顔を残して去って行きました。

その夜、沙織はいつまでもピエールの優しい笑顔を思い出しながら・・・・・
ピエールと出会えたことに感謝しつつ・・・いつしか深い眠りに落ちていくのでした・・・・・

続く・・・・・

＜今日の愛ちゃんとこころちゃん＞

ちょっとだけ朝のウォーミングアップをしてから・・・・・


もう雨はいやなんだから・・・・・と愛ちゃんは不貞寝です
こころ「愛姉ちゃんは寝てばかりニャ！」

こころちゃんも雨の日はお外に出られないので・・・・・
「早く雨が止まないかな～～～～」
とお日様が恋しいモードです。


ママは大阪の義理の姉のＭ子姉さんが送ってくれた絵手紙を見ながら
「早くこんなにきれいな絵が描けるといいなぁ・・・・」と夢見ています



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